ブログ引っ越しました。あたらしいブログは「新・渡辺家のお食事‐ベジ、時々さかな」です。 クリック!!










2008年2月29日金曜日

パクチー2週間目


飛行機が不時着して、乗組員が乗客を誘導するシチュエーションで、「あなたの他には、まだ誰にも声をかけていません」とイギリス人を誘導し、「機外に美女が待っています」とイタリア人を誘導する。なかなか動こうとしない日本人には「みなさんもう脱出されていますから」というと動き出す、というジョークを渡辺トモコから教えてもらった。そういうメンタリティは日本だけではないし、海外に行くと日本の社会の素晴らしさを身にしみて感じますが、よく出来たジョークである。
2週間目、ついにパクチーの形をした葉が出てきた。

2008年2月27日水曜日

ハワイアン

ハワイアンは大好きなのでよく聴きますが、CDを手に入れようとするとレンタルや図書館にはほとんどないし、買うといってもそれなりの値段がするものなので限界あるし、と思っていたら職場で一緒に働いているひとがたくさん持っていて貸してくれました。内容はすばらしく、紙ジャケットもものすごくきれいである。ゴーストライターはたまにギターを弾くのですが、今月はハワイアンギターの教本をアマゾンで買って自己流から外の世界へ一歩目を踏み出す予定。またゴーストライターはヤシの木の生えている家に一度だけ住んだことがある。ヤシの木のない家に住んでいるときは、窓の外に背の高いヤシの木が生えていたらいいのに、と心のどこかで思っている。

これもおすすめ「ボンジュール・ハワイ」、日本人プロデュース。:http://zozo.jp/shop/bonjourrecords/image.html?gid=220752&p=1&scpname=bonjour%20records

2008年2月26日火曜日

アボガド

並行して同時進行中の緑化プロジェクトのひとつであるアボガドの培養。ヒヤシンスを入れるような球根栽培ビンはミニチュアサイズで近所の花屋でひとつ50円で売っていた。アボガドはなかなか芽が出ない。2~3週間待ってもまったく出ませんが、過去に種から発芽させて約1年でぼくらの身長を超えるくらい育てたことがあるので、ぜんぜん余裕の気持で見守ることができる。西洋のことわざにあるように「見つめるナベは煮えない」けど、「見つめなければナベは煮える」のである。子育てのようでもある。

2008年2月25日月曜日

イエローカレー

これがゴーストライターが死刑前夜に食べると決めているモノです。具は玉ねぎ、タケノコ、赤ピーマン、コマツナ、セロリ、マイタケ、じゃがいも。じゃがいもはタイでは入ってるのを見たことないですが、パッケージには入れるように書いてあった。セロリは完全にオリジナル。ごはんはもち米の白米とあずき玄米。無理やり収穫されたパクチーも彩りを添えている(意外に香り高くおいしかった)。
みなさんは死刑前夜に「食べたいものをなんでも言ってみろ」と言われたらなにをオーダーするか決めていますか?実際には日本の場合、執行日の朝に「今日です」と告げられるので、ケータリングが(ピザくらいしか)間に合わなさそうですが。フランスの小説で、主人公が監獄で「本がいくらでも読めた時に、脱獄する方法とか脱獄に成功した話なんかを熟読しておくべきだった」と激しく後悔する場面が出てきますが、わたしも「なにをオーダーするかなんてどうでもいいから脱獄のやり方を勉強しておくべきだった」と反省するかもしれない。

2008年2月24日日曜日

パクチー15日目

発芽から(正確には土から芽が出てから)15日目。今日は知人が遊びに来てくれてタイカレーを一緒に食べる予定ですが、ちょっと成長が間に合わなかった。かじってみてもまだパクチーの香りがしない。量も足りない。
ゴーストライターはタイを拠点にインド方面やオーストラリアに旅行していた時期があって、これはバンコクで飛行機のチケットを買うと安かったからですが、もうひとつの理由は、「ごはんがおいしい」からであった。とくにほかの国から日本に帰る途中でバンコクで食事すると(それまでいた国のごはんがもうひとつだったので)、そのおいしさに涙した。数時間の乗り継ぎで市街に出る時間がない時は、空港(旧ドンムアン空港)から線路をまたぐ陸橋を渡って、その陸橋は線路の向こうにあるエアポートホテルのレセプションに直結しているものなのですが、ホテル玄関直前で左脇に下りる階段を使って線路に降りて、線路沿いを100mくらい歩くとドンムアン駅があり屋台がたくさんあって(バンコクでは人通りがあれば屋台がある)、そこでトムヤムクンやタイカレーを食べた(空港内のレストランは値段が高くて食べられなかった)。屋台で働く女装の兄ちゃん(タイはおかまに寛容であった)は、ベッコベコにへこんだユキヒラ鍋であっというまに世界3大スープのひとつであるトムヤムクンを作った。世界3大スープの値段は120円くらいだった。パクチー焼きメシと一緒に食べるトムヤムクンは、ひりひりするくらい辛くて酸っぱくて、レモングラスとかコブミカンの葉とか干しょうがとかエビの頭部とか食べられない部分が全体の半分くらいあって、そんな料理は世界的に珍しいと思いますが、それはそれは美味であった。

Google Imageには欲しいと思った画像がかならずある:http://image.blog.livedoor.jp/ma888tsu/imgs/c/6/c679a1bc.jpg

2008年2月23日土曜日

ライ麦パン

ライ麦パン。渡辺トモコとゴーストライターの好物である。酸っぱい味がして、ずっしりと重い。ぎっしり目が詰まっていてほんの一握り食べるだけで満腹になるので、お弁当用のサンドイッチにも最適です..といろんな人に話したことがありますが、持ち物は(弁当を含めて)小さければ小さい方がいい、と考えるのは世の中の多数派ではないようである。
「アメリカンサイズ」というのは「がばっと大きい」という意味だったりしますが、アメリカ合衆国やカナダと日本で一番大きさが違ってびっくりするのは「ベビーカー」である。アメリカンサイズの乳母車はでかい。大きめの子供が寝がえりをうてるくらいあるし、頑丈でぶつけてもなかなか壊れなさそうである。日本のを見るとえらく小さいし、フレームも細いので、「赤ちゃんがケガしそう」である。カナダではローラーブレードを履いてベビーカーをびゅんびゅん押している人をよく見かけた。

北米サイズベビーカー:http://www.sierratradingpost.com/eccStoreFront/stp/product_images/98884/F_98884_1.jpg

2008年2月22日金曜日

野菜炒め

なんでこれが今まで出てこなかったのだろう。料理の基本は「野菜スープ」と「野菜炒め」であり、なかでも「すぐ作れる」野菜炒めはそのシンプルさと完成度において他の追随を許さない。
今日はニラ+もやし+卵+塩+コショウ。このシンプルな料理は具材の新鮮さと火の通り具合と塩コショウ加減で無限においしくなります。炒め油は少なめに、ごくわずか唐辛子を入れて、皿は料理が冷めない薄手のもの。これにトウチで味付けしてパクチーをちぎってのせるとまた大変美味なのですが、栽培中(発芽2週間目)のパクチーはまだ収穫には早い。主食はあずき玄米。


2008年2月21日木曜日

いわし煮つけ

いわしと醤油・酒・酢を活力ナベで煮込んだもの。8分でホネが食えるくらい煮える。ホネが食えなくてかまわなければ1分くらい。おそるべきナベですが、その話はまた今度。そういえばこの数年来、飛行機の食事に魚がないことが多い。10年くらい前までは、かならず「チキン」か「フィッシュ」が選択肢だった。それが「チキン」か「ビーフ」になって久しい。サカナの値段が高くなったのか、エアラインが経費節約しているのか。「菜食主義」のひとや「ユダヤ食」のひとや「イスラム食」のひとはフライトの何日か前までに予約しておきます。「糖尿病食」なんかももちろんある。飛行機に乗ると、日本人以外の人はかなり食事に束縛があるのがわかる。空港のスタッフもアテンダントも食
事をミスしないようにぴりぴりしている。学校給食はたとえばアメリカ合衆国ではありえない。クラスの全員が同じメニューを食べるなんて、「信教の自由」を侵しかねない。日本にいるイスラム教の子供たちなんかはどうしているんだろう。なかなか大変。

2008年2月20日水曜日

お休み

きょうは「渡辺家のお食事」はお休みです。猫メイキング画像でお楽しみください。

2008年2月19日火曜日

ボンゴレビアンコ

「渡辺家のお食事」ページをブログ形式にしました。書きやすいし、たぶん読みやすい。このホームページはマイクロソフトワードというもので作ってあるので、とくにトップページはネットスケープやモジラでは歪んだり画像が落ちたりします。すみません。インターネットエクスプローラーのひとは完全に見られます。でもワードだと、半透明の幕を画像にかぶせたりできて面白い。たべものの写真を撮るのは本当に面白い。本当は「火」が写ってるともっと簡単にいい写真になる。「火」と言えば、寝起きに目が覚めなくてぼけっとしているときに、コンロを点火して「火」を見ると目が覚める。私は仕事に持っていく弁当を自分で作るので、朝起きると弁当に入れる卵焼きを焼く。その作業は結構複雑で、寝起きのぼけっとした脳では「ええと、どうするんだっけ?」と思うけど、コンロの火を点けると身体がてきぱき動きだす。目覚めの良くない人には「火を使う料理」はおすすめです。

2008年2月16日土曜日

ネコ

遅ればせながら「不都合な真実」を見ました。ずーっとアル・ゴアが喋りっぱなしで彼のイメージビデオみたいだったのですが、内容が衝撃的でそんなことはとても言っていられない映画であった。CO2をバカバカ出しているのは、山火事と飛行機である。ある会社でCO2削減の試算をして、結局、業務の支障が最小限で削減効果が最大なのは、「飛行機の出張をやめること」だったので出張をやめてネット会議にして大きく排出量を削減できた、みたいな話を聞いたことがある。今年の元日の朝日新聞は温暖化の大特集でさすがに「これはやばいところまできているんではないか」と思った。小学生の頃に「光化学スモッグ」というすごいものがあって、「屋外にいる子供はこれが出たら家に帰りなさい」みたいな、いわゆる「公害」でしたが、そういうのがなくなってきてヤマを越したのでは?と思っていたけど違いました。「温暖化」は「公害」どころのスケールではない。地球の地表で生きている生物界は、めちゃくちゃデリケートなバランスの中で生かされている存在で、自然が臨界点を超えてぐらついたら、全く無力なのでしょう。映画では氷を失って溺死したCGのシロクマが登場した。渡辺トモコはネコを描いている。

この映画は観ましょう。http://www.futsugou.jp/

2008年2月15日金曜日

発芽6日目

今日の晩ごはんは、アオサ豆乳味噌汁、白菜と干海老のトウチ炒め、小松菜の炒め煮、ひむかのくろうま、ふりかけ玄米であった。どれも大変おいしかったので写真を撮ったのだが渡辺トモコが「おいしいものが写真に撮ってきれいだとは限らない」と言ったように画像は別に感動的ではなかったので、今日の画像はパクチー様の発芽6日目のご様子。アオサ豆乳味噌汁は味噌汁を豆乳で作った具にアオサを入れたもので、白菜ホシエビトウチイタメは豆板醤も入っていてトウチと干しエビの味わいが絶妙で、ふりかけは渡辺トモコさんが友人から頂いてきたもので、こんなにおいしいふりかけは食べたことがないくらいおいしかった。「ひむかのくろうま」は渡辺トモコが買ってきた麦焼酎で、これも大変おいしい。いろんな国のいろんなごはんを食べてきたけれども、タイと台湾と日本のごはんがおいしいです(独断)。それではみなさん、おやすみなさい。

2008年2月14日木曜日

豆カレー

2回目登場の豆カレー。ひよこ豆とじゃがいも、たまねぎ、にんじん、セロリ、トマト缶、塩コショウ、ターメリック、クミンシード、ガラムマサラでできている。トマトの酸っぱさがたまらなくおいしい。ゴーストライターが同居する外国人等に食事を作って与えていた頃、こんなインドカレー
をおいしく作ることが究極の目標だった。でも素人なのでいつもスパイスを入れすぎて劇薬のように辛くて苦いカレーが出来た。それでも倒れそうなくらい腹いっぱい食べて腹一杯お酒を飲んでベロベロになって眠った。冗談にも健康的とは言えない生活だったのですが、それでも睡眠時間は毎日8時間あった。眠るのが大好きで、ほかのメンバーが夜更かしするのを横目に、ひとりで早寝早起きしていたのである。いまの生活も早寝早起き。10時就寝(ときどき11時)、6時起床。長時間眠ると昼間の集中力が持続するし、休日もちゃんと6時に起きれば仕事に行かない一日はおどろくほど長い。バングラデシュでバングラデシュ人と待ち合わせたことがあって、バスで30分くらいかけて行くようなところに朝6時に待ち合わせ、と言われたから(はじめは5時と言われたのを6時にしてもらった)、ものすごい早起きしていったのに彼はばっちり遅れてきた。ようやく彼がやって来て、それから大切な用事に取り掛かる前に彼の家に行って家族と一緒に朝ご飯を食べて、ゆっくりお茶を飲んで、昼ごろになったので村のチャイ屋でお茶を飲んで、夕方になったので晩ご飯を食べた。大切な用事はまったくなんにも出来なかった。恐ろしい国である。バングラデシュの淡水魚フライカレーはおいしかった。

こんなところだった:http://www.newscientist.com/blog/environment/2007/04/freds-footprint-where-prawns-meet-mafia.html



2008年2月12日火曜日

パクチー発芽3日目

調子に乗って3日連続パクチーの発芽画像。いやいや成長が早い。いっせいにニョキニョキ生えてくる。おおいに食べ甲斐がありそうである。パクチーのプランターはベランダに面したガラス窓にぴったり寄せて置いてもらっている。直射日光が一日5時間くらい当たって、暑がりの私だと10分も座っていられないくらい暑くなる場所である。太陽エネルギーをパンパンに吸って、おいしいパクチーになってください。しかしこうやって食べるために野菜を栽培してみると、「自給自足はかなりムリ」というのが身にしみてわかる。タイカレーにぱらっとのせる香菜をボウル一杯分くらい手に入れるために、土をととのえて種をまいて水をやって日当たりの良いところにおいて数週間待つのである。一日三食おなかいっぱい食べる量のコメと野菜を絶やさず作るなんて、24時間働いても追いつかない気がする。時給800円で6時間働いたらコメが10㎏買えるけど、コメを10㎏作るのにいったい何百時間働かないといけないだろう。これは渡辺トモコに言われたことですが、いったい稲穂一本に何粒のコメが実ると思いますか(だからゆっくり食べなさいといわれた)。そんだけすごい重労働をしてるひとが、さらに仕事が増えるのをいとわず除草剤をやめて有機農産物を作ってくれたらこれはもう拝んでから食べるしかありません。

2008年2月11日月曜日

パクチー発芽2日目

休日なので友人が遊びに来てくれた。ご飯を食べて昼酒を飲み、視力回復手術の話になった。未確認ですが、最近では一番安くて片眼6万円。2年前にとある外国で両目20万円くらいだった―そのときは日本から手術を受けに仕事を休んで飛行機に乗って行く人もいる、と聞いた―ので、すごいスピードで確実に安くなっている。知人にこの手術の体験者が4、5人いて、全員が手放しで「やってよかった」という。手術は受ける人の眼のタイプによって(視力ではなく角膜が厚いとか薄いとか)いくつか種類がありますが、一般的なものはほんの数分で終わるらしい。これだけすごい勢いで安くなるのは、本当は原価(?)がすごく安いからなのでは?診断さえ完璧なら術医の作業はレーザーマシンの目盛をあわせるだけなのでは?というような話になった。まあそういうのは根拠のない想像だとしても、手術を受ける人がどんどん増えるのでどんどん価格が安くなるという構造なのは間違いないと思う。レーザーマシンもたくさん売れるようになって値段が下がり、手がけるクリニックが増えて価格競争で値段が安くなり、体験者が増えると口コミで「やってみようかな」という人がネズミ算式に増える。そういう私も興味しんしんですが、むかし新聞で「ロシアでレーザー光線で近視を治す手術がある。なんでも目玉に米印の切り込みを入れるらしい」という記事を読んだときに「そんな手術は死んでも受けたくない」と思った。その心の傷あとは深くトラウマのように残っていて、「そんな痛いこと、ムリムリ」という自分の声がする。2~3年度後には「ふたえマブタこみで両目で9,800円」くらいになっているかもしれない(それくらい安くなったらわたしも受けようと思っている)。メガネ、コンタクトレンズ業界が日本からなくなるかもしれない。きのう発芽したパクチーもすごいスピードで成長している。

2008年2月10日日曜日

パクチー発芽

が芽を出した。ここまでくれば収穫はもうすぐである。メニューを考えるとつばが出る。パクチーの植えてあるプランターは、昨日まで黒土が入れてあるだけの異物感あふれるハコだったのに、黄緑色の芽が出るだけで愛おしいペットのような存在になるのがすごい。狭いプランターにザラザラっとかなり気前よく種をまいたので、食べきれないくらいのパクチーが植え込みのように生い茂るに違いない。初夏のベランダに寝椅子を出して寝そべって、冷ややっこを持ち出してパクチー豆腐でビールを頂くのも悪くない。さらに良いのはベランダにバナナとかマンゴーとかが生えていて、おなかが空いたらもぎって食べる感じですが、まずは手ごろな葉野菜から。

パクチー豆腐 http://bagel.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/pakuti_1.jpg

2008年2月9日土曜日

さばずし

しめさばと酢飯を巻き簾で巻いて形を整えて、しばらくおいて味をなじませたら、輪切りにして食べる。しめさばがリンゴ酢でしめてあってほんのり甘いので、酢飯は甘みなし。昆布を入れて炊いた白米に酢を混ぜるだけです。おいしかった。食事をおいしい、と感じるとき、それまで理解できなかった味が理解できておいしい、と感じることと、自分が生まれ育った味を食べておいしい、と感じることの2種類がある。ゴーストライターは初めてタイに行ったときにパクチーが食べられませんでした。こんなまずいものがどうして世の中にあるんだろう、と思った。バンコクの寿司屋で握り寿司を食べた時、シャリにほんのりパクチーの味がするような気がした。よっぽど嫌いだったのだと思う。たしか3回目か4回目にタイに行ったときに、あんなに憎んでいたパクチーを「おいしい」と思った。暗くて長いトンネルを抜けたような感じだった。それからというものタイ料理を怒涛のように食べて、もし死刑の前夜に何を食べたいか訊かれたら「タイカレー」と答えようと思うまでになり、新宿中村屋レストランで食べたパクチー入り牡蠣カレーに涙した。中村屋の牡蠣カレー(季節限定メニュー)はすごいのでパクチー好きの方はぜひ食べて下さい。中国粥にパクチーがのっているのもおいしい。グアカモレ・ソースにもパクチーが入っていておいしい。ロサンゼルスのSUBWAYでは、選べる野菜のなかにパクチーがあり、食べるときはいつもベジ・サンドイッチのパクチー特盛りにしてもらった。でもそういうこと(好きでなかったものを一旦好きになると
深くハマること)ではなくて、自分の生まれ育ったご飯を食べておいしいと思うときはなんかこう、違う感じでハッピーです。



2008年2月8日金曜日

香煎銀鱈魚汁

は春節(旧正月)であった。春節のお休みに中国から東京に帰ってきた友人から、おみやげをたくさんもらいました。各種料理別ソースと魚スナックと茉莉花茶(ジャスミンティー)と大蒜入り豆板醤と、大好きな豆豉と、大好きな老酒(紹興酒)。ものすごくうれしい。全部合わせると
結構な重さになるのに、はるばる海を越えて持ってきてくれた友人に大感謝。漢字名の下に英語でも名称が書いてあるので、いったいどういうモノなのか見当がつく。照焼鶏翼醬はTERIYAKI CHICKEN。TERIYAKIはもはや立派な英単語である。アメリカのスーパーにはTERIYAKI SAUSEが何種類も並んでいて、フライパンで焼いたチキンを皿に盛ったご飯にのせてTERIYAKI SAUCEをどばどばかけて食べる。立派な英単語であるTERIYAKIと書いてある照焼鶏翼醬はいったい何料理なんだろう。お味は今後このサイトに続々登場予定。

テリヤキソース http://images.google.com/imgres?imgurl=http://www.yfintl.com/images/prod-teriyaki.jpg&imgrefurl=http://www.yfintl.com/index/Products/YOS/2&h=245&w=325&sz=16&hl=ja&start=7&um=1&tbnid=0HVWuoOnHXgZEM:&tbnh=89&tbnw=118&prev=/images%3Fq%3Dteriyaki%2BSAUCE%26um%3D1%26hl%3Dja%26rls%3Dcom.microsoft:*:IE-SearchBox%26rlz%3D1I7GFRD%26sa%3DN

2008年2月6日水曜日

つみれ汁

いわしのすり身+しょうがのみじん切り+片栗粉+酒+合わせ味噌をかき混ぜて、スプーンで掬って、沸騰したスープに入れると、ちょうどいい具合に火が通る。スープは、しょうゆ+長ねぎの斜め切り+お湯で、あっさり具合が絶妙で大変おいしい。ゴーストライターが多国籍共同生活
アパートに住んでいた時、食事を作るのはゴーストライターの役目であった。料理が上手だったわけではなく、誰よりも安く作れたからである。
予算は夕食ひとり300円。朝食3人で100円。あわせて一日1,000円である。スーパーには毎日行った。毎日会社が終わると決まったスーパーに行った。多国籍な共同生活者を待たせているので、1分でも早く帰らないといけないから、電車の中で献立を決定し、スーパーで何を買 うか決め入口から売り場をどういうルートで重複なくレジまで歩くかも決めて、寸分たがわずイメトレ通りに買い物を済ませ、部屋に帰ったらすぐ料理をした。近所に激安非生鮮食料品店があって、冷凍チキンが何種類か売っていた。小さなマクラくらいの大きさの冷凍チキンは、ササミやブレストが1,000円くらい、もも肉が600円くらいで、さらにその下に、なんだかわからないけど290円のものがあって、常にそれを買っていた。 ゴーストライターの作る料理には必ずチキンが入っていて、住民は必ずチキンが入っている料理を毎晩食べた。料理のレパートリーは、やきうどん、メキシカンチリ、タイカレー、インドカレー、マカロニグラタン、など必ず一品完結型で、どれもすごく量が多く、どれもすごく辛かった。箸休めになるサイドディッシュはなかったので、住民はカラダが慣れるまでは水を飲んで耐えた。食事のあとに間違って目をこすると、目がはりさけそうにヒリヒリした。でも週にだいたい2,000円払えばメシが保障されるのは何にも代え難く魅力的で、みんな文句も言わず食べた。歴代住民の一人であるトマト好きの吉田さんに「うちはトマトは食べないんですか?」と訊かれたことがあるが、300円の予算ではそんなことをしたら、ぼくらのディナーは「トマト+ごはん」になることを説明して我慢してもらった。

2008年2月5日火曜日

あんどん


7年前にムラタさんがくれた「あんどん」。渡辺家で引越しのたびに繰り返されるモノ粛清を生き延びた強者である。光がやわらかくて、どんな部屋においても部屋がやわらかく気持のいい場所になる、すごいパワーのフロアランプです。先日カナダから届いた荷物の最後の箱に入っていた。なかなか見つからないので「あれ?入れたはずなのに..」とちょっとどきどきした。「あんどん」にとって、我が家はもう7軒目である。実はこれが届くまでウチのメインの部屋には電灯がなかった。ヒトがご飯を食べにくる日には、ほかの部屋の電灯をはずして取り付けた。気に入る電灯が売ってなかったのも、その理由のひとつですが、「あんどん」が届くから別にしばらくなくていいやと思っていたのも事実である。「あんどん」のおかげで、メインの部屋は夜でも明るくなり、ヒトが遊びに来ても電灯を付け替えなくてよくなった。ウチのメインの部屋は畳のごく普通の部屋ですが、基本的に「なにも置かない」という暗黙ルールがある。夜は布団を敷きますが、昼間はなにもない。家具もTVも電話もなくて、置くとしたらなにか床にひとつだけ、それにふさわしいものが現れるまではなにも置かない、という暗黙ルールで、それは観葉植物でもなんか適当に木彫りの置物(?)でもよかったのですが、「あんどん」が来てしかるべき場所にぴたりとおさまってしまった。「あんどん」は使いすぎて紙はボロボロになったのですが、渡辺トモコが張り替えてくれて、ややごわごわした質感でよみがえった。新居プレゼントに最適である。

「AKARI」 http://www.hhstyle.com/cgi-bin/omc?port=33311&sid=U1202215935XNRCC97VY&req=PRODUCT&code=540000300

2008年2月4日月曜日

びぴむぱ

韓国語にはLとRの違いがあって、MとNの違いもある。日本人が「びびんぱ」というと「ん」のところで唇は触れませんが、「びびむぱ」というと「む」のところで触れる。そんなのどっちでもいっしょやん、と思いますが、「びびんぱ」はハッキリ間違いらしい。「かむさむにだ」も決して「かんさんにだ」ではない。「トムソン」と「トンソン」が違うのと同じである。古い友人のスウェーデン人が言っていたけど、日本語と韓国語は響きが酷似している。空港でちょっと離れたところで人が会話していて、日本語と韓国語はものすごくテンポとか抑揚とか音とか似ていて、近くによるまでまでどっちか分からないそうである。わたしも韓国人が日本語の単語(キムラタクヤとか)をしゃべるのと聞くと、あまりに同じなのですげえ、といつも思う。日本人が韓国語の単語を口にすると実はそうでもない。母音の数が韓国語の方がいくつか多いかららしいです。余談ですが、アメリカ人が口にする日本語は原形をとどめていないことが多いですが、きれいに発音で来ているものを生まれてから一度だけ聴いたことがあって、それは「パフィ」です。PUFFY」
と「パフィ」は発音が同じ。つまり日本人が、唯一発音を練習しなくていい単語かもしれない。しかしここで言いたいのはそんなことではなく、ビビムパに代表される韓国料理はとてもおいしい。ソウルに行ったときに、完全に100%言葉が通じない状態でめしを食いに行って、メニューが全部ハングルで
値段もハングルで、でも「びびむぱ」というとメシにありつけた(滞在中ほぼビビムパしか食べなかった)。100%言葉が通じない状態で風呂屋にも行った。ソウルの銭湯で下着を洗面器で洗っていたら、店の人に韓国語でどやされた。外国人だとわかってもらうのにかなり時間がかかった。服を脱ぐと見
た目なんか完全に一緒であった。雪の降りしきるソウルで、銭湯は熱く、オモニたちは心優しく、ビビムパは涙が出るほどおいしかった。正確には「びびむぱぷ」?

まっこり

本日は節分でしたので、フト巻き寿司を頂きました。渡辺トモコもゴーストライターも納豆ラバーなので、具のメインはひきわり納豆(画面左上)。フト巻きサイズの納豆巻きを食べたのはふたりとも生まれて初めてであった。写真には写っていませんが、巻き簾と板海苔が用意され、好きなだけたっぷり納豆を巻いたフト巻きを食べた。実は納豆は当初のメニュープランにはなく、昼間にコーヒーを飲みに行ったつぶつぶカフェの帰路に買って帰ったものである。つぶつぶカフェで若い男性のお客さんが「ボクの好きなものは納豆なんです。納豆がすきです。ボクは納豆がすきです」と繰り返し良く通る声で言っていたのを聞いて、少なからず洗脳されたと思う。洗脳は深く効いたようで、納豆フト巻きはとてもおいしかった。そして画面の中央にある白くつややかな液体が「まっこり」である。世界中のうまいものがこれだけ飲食されている日本で意外にマイナーな存在であるが、朝鮮半島でメジャーな酒である。どちらかというと高級酒ではなく庶民のお酒であるが、その完成度は高い。味がおいしくて悪酔いもしない。原料は米・麹・乳酸菌。実際乳酸飲料の香りがして、これが絶妙においしい。東京ではたまに街の酒屋さんで900ml、700円くらいで売っている。韓国人のやっている本気韓国料理屋にも置いてある。韓国焼酎よりこっちのほうがずっと好きである。画像クリックで「まっこり」のアップ。

Wikipediaによる「まっこり」の解説 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%B3%E3%83%AA


2008年2月3日日曜日

うめかつおセロリ

セロは、梅とかつおぶしがよく絡むくらいの小ささに切って茹でる。うめは市販のビン詰め梅びしお。チューブ入りペーストよりビン詰めのほうがきっとおいしい。セロリと梅びしおとかつおぶしを和えて食べる。葉っぱよりくきの部分の方がおいしいです。セロリが苦手でないかたは一度お試しください。今日の東京は雪。朝起きてPCの電源を入れて、インターネットのトップニュースで「東京大雪」と書いてあって、そんなもんかなと思いつつ、昼前にカーテンを開けて外を見たらキレイに白い雪が積もっていた。そういえばわが家の窓はすりガラスが多い。古いアパートだし、ビルが密集している場所だからだと思う。しかしリアルタイムの天気をネットで知るようになったわけで、未来小説みたいである。梅びしおはそのまま食
べてもおいしい。

梅びしお。こういうものです。 http://www.okahata.com/shohin/sei_hishio/img/img1new.jpg

2008年2月2日土曜日

大根サブジ

初心に戻って、渡辺家の食卓である(でもこういうアングルは初めてかもしれない)。左から梅カツオ和えセロリ、大根サブジ、げんまい、おでん、つみれ汁、にんじんの麹漬け。特筆すべきは梅カツオ和えセロリと大根サブジであるが、前者はまた今度にして、今日は大根サブジについて。かなり耳慣れない食べ物ですが、インドで野菜とか野菜料理のことをサブジといい(地域差あり)、インドなので―日本の料理がほぼ全部しょうゆ味なよ
うに―カレー味である。中華鍋に油をしいて、にんにく、しょうが、クミンシードを入れて炒めて、たまねぎと大根を加え、軽く炒まったら弱火にして、塩とカレーパウダーをいれてからフタをして蒸す。ガラムマサラも入れるかもしれない。野菜から水が出るので、火が通ったら蓋を取って軽く水を飛ばして出来上がり。これがなんというか、食べてびっくり、「カレー味の大根」である(笑)。あたりまえなようですが、はじめて食べると衝撃を食らう。日本のカレー(正確にはカレーの市販ルウ)は牛脂なんかがたくさん入っていて基本的に肉料理なので、肉の気配のないカレー味料理は慣れないとびっくりするのですが、慣れると大変おいしい。バングラデシュ人がみんな大好きな料理は油で丸ごとかりかりに揚げた淡水魚のカレーであった。これにダルという薄い豆スープをかけて、素手で食べる。小骨があるけど、手なので食べるのはかんたん。慣れないと不可能に近い食事ですが、慣れるとすごくおいしい。なんか今日は慣れると何でもおいしい、という月並みなお話しになりそうですが、アジアのエスニック料理は慣れてからがはまるのでやっぱりおいしいんだと思う。大根サブジはスパイス具合と油の量が決めて。大根はなんとおでんの大根を面取りして出来た細長い切れ端。画像をクリックすると大根サブジのアップ。

渡辺トモコが教えてくれた、よくできたサイト。必見。 http://nukumuku.sakura.ne.jp

2008年2月1日金曜日

コルトレーン

図書館で20枚CDを借りてきて、それはそれは幸せだったことをこのサイトで書きましたが、20枚の中でベスト・オブ・ベストだったのはこれです。コルトレーンというサックス奏者がブルースを吹く、というタイトルですが、まったくブルージーではない。このころのメジャーなジャズ奏者はとんでもなく多作で、同じ曲でもテイク違いで別のアルバムにどんどん入れるし、聴く人も違う作品として買っちゃうのでどんどん作るのですが、現実に生きるサラリーマンとしてはそんなのいちいち買ってられないのでレンタルしたり、図書館に行くことになります。しかしそれにしても「タダ」で借りられるのはすばらしい。ハズレのリスクが金銭的にゼロである。東京の生活と似ている。濃密な情報があふれかえっていて、ハズレを気にし
ているヒマもなくどんどん新しいものが流れてくる。おととい職場の人と、「生活費と家賃があわせて10万円安くなる田舎に住んで、給料が10万円安くなるのがぼくらはなんでイヤなんだろ」という話をした。なんかそういうのは、いったん入ってしまうとミツバチの針のように後戻りできない。パパラギに書いてあるように時計をはずせば一日はものすごく長い、という生活をするべきでもあるし、コルトレーンのように必ず昨日より今日の方がエキサイティングである、ブレーキなんかまったく利かなくてサックス吹きながら死ぬ、みたいな生き方をするべきなのかもしれない。明日も図書館に行きます。

このおじさん http://cdn.last.fm/coverart/300x300/146515.jpg




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