初心に戻って、渡辺家の食卓である(でもこういうアングルは初めてかもしれない)。左から梅カツオ和えセロリ、大根サブジ、げんまい、おでん、つみれ汁、にんじんの麹漬け。特筆すべきは梅カツオ和えセロリと大根サブジであるが、前者はまた今度にして、今日は大根サブジについて。かなり耳慣れない食べ物ですが、インドで野菜とか野菜料理のことをサブジといい(地域差あり)、インドなので―日本の料理がほぼ全部しょうゆ味なよ
うに―カレー味である。中華鍋に油をしいて、にんにく、しょうが、クミンシードを入れて炒めて、たまねぎと大根を加え、軽く炒まったら弱火にして、塩とカレーパウダーをいれてからフタをして蒸す。ガラムマサラも入れるかもしれない。野菜から水が出るので、火が通ったら蓋を取って軽く水を飛ばして出来上がり。これがなんというか、食べてびっくり、「カレー味の大根」である(笑)。あたりまえなようですが、はじめて食べると衝撃を食らう。日本のカレー(正確にはカレーの市販ルウ)は牛脂なんかがたくさん入っていて基本的に肉料理なので、肉の気配のないカレー味料理は慣れないとびっくりするのですが、慣れると大変おいしい。バングラデシュ人がみんな大好きな料理は油で丸ごとかりかりに揚げた淡水魚のカレーであった。これにダルという薄い豆スープをかけて、素手で食べる。小骨があるけど、手なので食べるのはかんたん。慣れないと不可能に近い食事ですが、慣れるとすごくおいしい。なんか今日は慣れると何でもおいしい、という月並みなお話しになりそうですが、アジアのエスニック料理は慣れてからがはまるのでやっぱりおいしいんだと思う。大根サブジはスパイス具合と油の量が決めて。大根はなんとおでんの大根を面取りして出来た細長い切れ端。画像をクリックすると大根サブジのアップ。
渡辺トモコが教えてくれた、よくできたサイト。必見。 http://nukumuku.sakura.ne.jp
2008年2月2日土曜日
大根サブジ
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