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2008年9月20日土曜日

南の島 3




母島のはダイビングショップが一軒だけあって、なぜかイケスにウミガメの子供をたくさん飼っていた。孵化させてある程度成長したら放流するとのこと。それって援助金が出るような保護事業ですよね?とショップの人に訊いたら「出ます」と言われたけれども、そのあとで「ペンションの晩ゴハンに出ますよ、カメ肉」と教えられてちょっとびびった。「カメ肉を食するという独自文化を助成する援助金」が出るらしい。ショップで「子ガメ放流体験」をやっていたので参加した。参加した人が1、2匹ずつ子ガメを砂浜に置き、子ガメは波打ち際に向かって這う。明るい方向(自然界では海面は星や月の光を反射して、ほかの方向より明るい)に向かう習性があるので、ショップのひとがひざまで海に入ってライトを小ガメに向って照らしていた。小ガメは波にさらわれた後、24時間泳ぎ続けて安全な沖に出るらしい。すごい体力である。水族館で水底で眠るカメを見たことがある。サカナばっかり見た後だと一瞬気付かないが、カメは肺呼吸の動物であり、水底で眠るということは「息を止めて眠る」ということである。見ているだけで息苦しくなる光景でしたが、実際呼吸がものすごくゆっくりで、「息を止めて眠れる」らしい。すごい。カメは寿命もめちゃくちゃ長い。人間もゆっくり呼吸すると長く生きるというのが本当に思えてくる。



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