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2008年6月27日金曜日

デパ地下物語15.

デパ地下野菜売り場には世界中の国々からさまざま野菜が輸入されてきた。フィリピンのバナナ、アメリカのブロッコリー、くらいは箱を見ると英語が書いてあるのでなんとか分かったが、メキシコのインゲンマメ、みたいになると、冷凍室で凍えながらスペイン語を解読しなければいけないので大変だった。そんなある日、野菜売り場のバックヤードに何も書かれていない平べったい段ボール箱がやってきた。箱を開けると、『マツタケ』がぎっしり入っていた。店長に「これ、どこから来たと思う?」と訊かれたがまったく想像もつかなかった。『マツタケ』は北朝鮮産であった。平壌→北京→東京というルートで運ばれて来るということだった。なんか闇のシンジケートみたいな話である。ほかのどの野菜もラベルに「宮崎産」とか「中国産」とか書いてあったが、このマツタケには「マツタケ」とだけ書いてあった。しかし値段の安いマツタケはあっというまに売り切れたのであった。



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