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2008年6月23日月曜日

デパ地下物語12.


デパートとは多かれ少なかれ格式を重んじ、それをウリにしているところである。デパートでは来客がやや高めのお金を払って、品物プラス快適さや自尊心の充足を買う。えてしてそういう場所には『クレーム』が大量発生する。生鮮食品を扱うデパ地下はまさにクレームなんか言い放題である。以前にメロンの話のところでも書いたけれども、基本的にデパートではクレームに対して争うことをしない。特別なシチュエーション用のレンタル衣装なんかの例外を除いて、商品に対するクレームは同じ商品(と時々おまけ)を差し出すことで解決するし、店員の『そそう』にはマネージャーが頭を下げてお詫びの品を手渡す。論理で勝敗を決めるのではなく、『実弾』で相手を撃墜する。ゴーストライターも『バナナを2本買ったら傷んでいた』ならババナ3本を、『ローストビーフが生焼けだった(?)』ならひとつ値段の高いローストビーフを包んで、敬語を間違えずに相手の目をしっかり見て差し出した。解決率はほぼ100%で、ものすごい社会勉強になった。しかしそういうデパートの『必殺テクニック』が無力になるシーンもあった。一度は冷凍食品のケースをはさんで立っていたゴーストライターの前に×キブリが落ちた。もうすこし詳しく言うと、天井から落ちてきた×キブリがお客さんと冷凍ケースの間に落ちたのである。このシーンに対応しているマニュアルはどこにもないと思うし、ゴーストライターもノーガードで立ち尽すしかなかった。おそるべきピンチであったが、お客さんは大阪のおばちゃんであったので、『おにいちゃん×キブリがおちてきたで』と言って踏みつけ、ぼくから冷凍食品を買っていった。この時の教訓-100%勝ち目のないピンチもノーガード戦法で3回に1回くらい勝てる-は今でもゴーストライターの人生に脈々と息づいている。画像はまあ関係ないけど孵化数十分後のテントウムシ。



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