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2008年6月22日日曜日

デパ地下物語11.


デパ地下のハム売り場では、年2回スペースが拡げられ箱入りハムがずらっと並べられて、ハムをお中元やお歳暮に送る人たちがたくさん買いに来た。売り場に立って、お客さんから注文を取るのは新人バイトの重要な仕事であった。お客さんはぼくらにいろいろな質問をした。箱入りのセットには大抵ロースハムとボンレスハムが並んで入っていたので、一番数の多い質問は『ロースハムとボンレスハムはどう違うの?』であった。日本はヒト使いが荒い時代で新人は全くなんにも知らずに立たされていたので、本気で「そんなもん知るか」と思ったが、あるお客さんが『ロースハムは脂身が多くて、ボンレスハムはあっさりしてるのよね』と言ったのを聞いてから、そう答えるようになった。ハム中元/歳暮コーナーではXッポンハムとXトウハムという2大ハムブランドがハムを売っていて、お客さんは必ず『サンプルのハムが大きいほう』を買った。片方がサンプルをちょっと大きくするともう一方も負けずにさらにもうちょっと大きくしたりして、ぼくらはそれを見てこうやってヒトは道を外れていくんだなと思ったりした。
画像は昨日の続きで、さなぎから孵ったばかりのテントウムシ。ぶよぶよである。



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