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2008年6月12日木曜日

デパ地下物語9.


The有頂天ホテル」で有名になった「筆耕室」はデパ地下のあるデパートにもあった。書道の達人が座っていて、店内に貼りだす案内(XX御一行様とか)なんかの、ヘタな字が許されないものを書いてくれた。達筆であった(あたりまえ)。ハム売り場ではお中元・お歳暮の時期には当然売り場を拡大して全国配送の進物を売りまくった。結構意外だったのは、全国配送でもその売り場でハムを包装して発送していたことだった。そんなの配達先に近い営業所から配達すればいいのに、と思ったけど、どういうわけかそういうシステムにはなっていなかった。お中元やお歳暮には「のし」を付けた。紅白のリボン結びの「お中元」「お歳暮」と書いた「のし」に、送り主の名前を書いて送った。この名前を書くときに、大株主とかのVIPや、ややこしい送り主のときは筆耕室に行って達人にその部分を書いてもらった。筆耕室の人は、カタカナであろうがアルファベットであろうが、どんな字でも美しく書いた。書いてもらった「のし」は売り場のみんなでしげしげ眺めて「上手だね(あたりまえ)」から、包装して配送に出した。しかし、恐ろしいことに、普段はゴーストライターを含めたド素人が筆ペンで「のし」を書いていた。書いているうちに上手になると思って書き続けたが、お手本があるわけでもなく、精神を落ちつけて姿勢を正して書くわけでもなかったので上達することはなかった。罪深い所業である。画像はフランスパン・きゅうり・レタス・サーモン・クリームチーズ・サンドイッチ。クリームチーズにはディルが入っている。


THE 有頂天ホテル スペシャル・エディション



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