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2008年6月9日月曜日

デパ地下物語8.


野菜売り場のバックヤードで最も重要な仕事のひとつは「ラップかけ」であった。様々な形のトレイに形よく野菜をのせて、上からラップをかぶせる。業務用のラップは幅広くて厚手で専用のカッター台にセットされていた。ベテランが張ったラップと新人がやったものでは、野菜の価値が全然違って見えた。上手なひとがキレイに力強く張ると野菜がみずみずしく新鮮に見えたし、張りがちょっとでも弱かったり、端っこのほうに小さいシワがあるだけでもう売り場に何日も放置してあるような古い野菜に見えた。ラップ張りは難しかった。力を入れ過ぎるとトレイが割れてしまったし、力が均等に加わっていないとすぐにシワが出来た。理想的にラップをかけられた野菜は、蛍光灯の光を反射してツヤツヤと光り、とてもおいしそうだった。
画像はキュウリ、トマト、卵炒め。上海ではキュウリ抜きのを食べた。



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