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2008年4月21日月曜日

大塚物語3「掃除について」


大塚アパート(仮名)ではキッチンとトイレが共有スペースであり、共有スペースの掃除は管理人(=渡辺トモコとゴーストライター)の仕事なのであった。渡辺トモコは我々の部屋の掃除を担当したので、実際それはゴーストライターの仕事であった。掃除は週末に行われた。大塚アパート(仮名)のキッチンにはだいたいいつも3~4匹の巨大XXブリがいてゆったりと触手を動かしていたので、掃除は窓を開けて彼等に出ていったもらうところから始まった。流し台とガスコンロは一週間分の生ゴミ汚れとオイル汚れでギラギラしていたので、ゴーストライターはゴム手袋とタワシとスポンジと大量の洗剤で武装しあらゆるところを磨いた。アパートにはもちろんドブネズミもいて生ゴミをとんでもないところ-食器棚のうえとか、冷蔵庫と壁の隙間とか-に置いていったので、それも片づけた。キッチンが終わったら、次はトイレであった。トイレの掃除をする前にゴーストライターはマザーテレサや野口英世やガンジーのことを考えた。自分も偉人達のように他人のために自己を捨てて精いっぱい尽くそうと思った。心の準備が出来てから専用のビニ手を着用し、専用のスポンジを右手に持ち、息を深く吸い込み、扉を開けた。食事中の人がいたらここでブラウザを閉じてほしい。扉をあけると、そこには10人×一週間分のほとばしる飛沫と、時にはなんというかその固形物もあった。いつだってオレは本気だったので、トイレはピカピカになったですが、半日もすれば元通りに恐ろしい小部屋に戻っているのであった。



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