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2008年4月15日火曜日

手打ちそば「もみじ」-中編


ゴーストライターは東南アジアの謀国のボッタクリ暴力バーに行ったことがあって、そこれでは氷の入ったコーラを一杯飲んだだけで20万円の請求書が現れた。20万円はすごいなあ、とおもっていると同行の日本人男性が果敢に抵抗してくれたりした結果、3000円くらいになった。それでも高いのですが「じゃあ最初に20万円て言うなよ」と思わないでもない。こんなところでも「微笑みの国=タイ」はなんとなくユルイのであった。ところで東池袋の限りなくボッタクリ暴力バーにしか見えないそば屋の話に戻りますが、渡辺トモコと私は、どうしてもその美味いと評判のそばが食べたくて、というのはウソで、身を滅ぼす種類の好奇心から、手打ちそば「もみじ」のドアに手をかけた。店はとんでもなく狭く、ものすごく小さいテーブルにイスがふたつと、1メートルくらいしかないカウンターにイスが3つくらい並んでいた。それは「場末のスナック」の間取りそのものであった。渡辺トモコと私はカウンターに座った。カウンターの中には120歳位の老婆がいて、暗闇からぼくらをじっと見上げていた。というのはウソで意外にも朴訥な感じの青年がひとりで切り盛りしていたのであった。後編に続く。



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