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2008年7月24日木曜日

バンクーバー物語6.

全然知られていないが、バンクーバーでは1年の半分近くが雨季である。バンクーバーの雨季に比べたら日本の梅雨なんかカスリキズみたいなもので、ここでは秋の終わりから春の初めまでずーっと絶えることなく雨が降り続く。耐えきれなくなったカナダ人がフード付きのウインドブレーカーを着て公園をジョギングする。さらにバンクーバーの緯度は高いので冬の夜は異常に長い。朝8時に暗闇のなかを出勤し、午後5時には日が暮れる感じである。これが5か月続くと人間はかなりダメージを受ける。TVで週間天気予報なんか見てしまうと気持ちがまっくらになる。そんなときにカナダの地図を見ると、アメリカ合衆国との間に直線の国境が引かれていてその線の向こうには、一年中晴れていて昼間が長いパラダイスがひろがっているように見える。そして春になるとTVは「春が来た(来そう)」なことを一斉にニュースに流し、天気予報を見るのを楽しみにし始める。そして今度は世界一美しい夏がやってくるのである。



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