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2008年5月29日木曜日

デパ地下物語1.

ベランダのユスラウメが実をつけた。びっくりするくらい愛想のない棒きれだったのに、半年で立派な植木になった。枝がたくさんあるのに、果実がわざわざ幹に直接くっついている。実は全部でふたつしか出来なかったので、ずいぶん効率の良くないかんじですが、ベランダに赤い実がなっているのを見るのは楽しい。ゴーストライターはデパ地下の野菜売り場でアルバイトをしたことがあって、バックヤードで箱詰めのフルーツを個別パックしたりしていた。箱詰めで入荷されてきたフルーツには、残念ながら捨てるところがとても多い。野菜はともかく、傷ついたり黒ずんだりして見た目が良くないフルーツは買ってもらえない。でもそういう「捨てるところ」はまったく味に遜色なく、ゴーストライターが腹一杯つまみぐいすることになった。バナナやスイカやメロンはあまり捨てないのであまり食べなかったけれどもモモやリンゴやアメリカンチェリーは一生分くらい食べた。モモなんか箱を開けると3、4個に1個はキズがついていて店に出せないので、ちぎっては投げるように食べた。リンゴも値段が高くて美味しいやつの一番おいしいところだけをがつがつ食べた。アメリカンチェリーはキズモノ率が低かったけれども、まあつまみ食いにちょうどいいサイズだったので強烈に大量に食べた。ごく最近まで-それから10年強-、モモやリンゴやさくらんぼは、どんなに腹が減っていても食べる気がしなかった。



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