ある日家に帰るとメロンがあった。グレープフルーツの大きさのメロンではなく、キャベツくらいのメロンである。日本人がキャベツくらいの大きさのメロンを自宅用に買って食べることはまずない。大きなメロンは「ろうかしょうべん」をしたおじさんから頂いたものであった。おじさんは律儀にもお詫びのオモイをメロンに託して管理人である僕らにプレゼントしてくれたのであった。冷やしてでっかく切り分けたメロンは、オレンジ色をしていてとてもおいしかった。おじさんは窓から庭に向かってしょうべんをするのが大好きだった。おじさんが夜部屋でお酒を飲んで酔っ払うと、庭に面した窓を開けてしょうべんをした。しょうべんは地面に当たってじょぼじょぼを音を立て、庭を濡らした。窓をあけるとにおいもした。しかし、ろうかしょうべん以降はそれもピッタリなくなったのであった。
写真はみずなパスタ。ニンニクとナメタケが入っている。みずなは火を止めてから入れる。